暖房に関するQ&A
お客様からのよくある質問をまとめました。
住宅のセントラルヒーティングが良いのは、住宅の性能が向上して全室暖房が必要になったからです。快適な室内環境を作るのに最適な設備といえます。更に快適性、安全性、省スペース等があります。
住宅の性能にもよりますが、最近の住宅は気密、断熱に優れ熱損失が少なくなっています。室温もサーモスタットバルブで制御され、あまり温度をあげすぎないような使い方をすれば、暖房の無駄がなく、節約になります。
セントラルヒーティングシステムは24時間運転が基本です。お部屋が暖まったからといって暖房を消してしまうと、寒くなったときにボイラーを入れても、温まるまで時間がかかりますし、逆に燃費が悪くなる場合もあります。 温度調整の方法としては、まずボイラーの設定温度を高めにして、お部屋ごとにパネルのサーモバルブで調整しましょう。そのほうがお部屋ごとに温度を細かく調整でき、快適に過ごせるでしょう。もしあまり使わないお部屋があった場合は、バルブを完全に止めてしまうとお部屋ごとの温度差で結露する場合があるので、完全には止めないで、低めに設定してください。
ストーブと温水暖房(パネルヒーター)がセットになったシステムで、リビングはストーブで温め、その他のお部屋はパネルヒーターで温めるシステムです。ストーブは必要に応じて入り切りし、温水暖房はやはり24時間運転が良いでしょう。寒いお部屋がある場合はセントラルの場合と同じようにストーブで温水の温度を高めにして、パネルのバルブで調整しましょう。 日常のメンテナンスとしては、ストーブ裏のフィルターの掃除(汚れに応じて月1回程度)と、循環液の確認(補充が必要な場合は水道水でかまいません)などが必要です。
パネルヒーターのバルブを完全にとめてしまうと、パネルが故障するということはありませんがお部屋ごとの温度差ができてとめてしまった部屋が結露してかかってししまうことがあります。節約したつもりが逆に結露での補修に費用がかかることもありますので、完全には止めないで温度を低めに設定しましょう。
放熱器の種類によっては70℃前後までの温度になりますが、火を直接使用していませんから、熱いと感じる程度です。 (長時間触れていると低温やけどする場合があります。)
基本的には24時間切らずに運転してください。セントラルヒーティングは急激に部屋を暖める力がありません。ですから24時間運転して常に保温しておくような状態が理想です。燃費もほとんど変わりませんし、結露の防止にもなります。ただし春先、秋口などは間欠暖房としてもかまいません。
パネルヒーターについた汚れは、湿ったタオルで拭き取り乾いた布で水分を拭き取ってください。シンナーなどの薬品の使用は避けましょう.。 トイレや洗面所に設置したパネルは水滴、洗剤、塩分をそのままにしておくと錆の原因になります。付着した場合はすぐに拭き取ることによって長持ちします。 次にお掃除ですが、パネルヒーターの中は細かいフィンが多くなかなか埃を取れません。掃除機で吸うよりも埃がつく前にドライヤーなどで逆に埃を吹き飛ばすのが良いでしょう。
パネルヒーターへの配管には銅管を使用していますので耐食性に優れています。 さらに不凍液には防錆剤が入っていますので配管、パネルヒーターは安心してお使いいただけます。ただしボイラー、付属部品に関しては消耗品も使用していますので使用状況にあわせて交換が必要です。ボイラーの寿命はおおむね10年位と考えて頂きたいと思います。
不凍液の防錆効果はメーカーにより差はありますが、基本的に2年でほとんどなくなってしまいます。放っておくと配管、パネル等が錆びる恐れがありますので、2年に1度の交換をお勧めします。不凍効果はなくなりません。
ファンヒーターは灯油を燃やすと二酸化炭素(CO2)と同時に水蒸気(水)も出ます。 * 1リットルの灯油を燃やし=約1リットルの水蒸気(水)が出ます。 あるメーカーの6畳用のファンヒーターを見た時、灯油消費量 約0,3リットル/hとあれば、1時間当たり約300ccの水を放出していることになります。 結露は湿度だけでなく温度にも左右されるので、一概には言えませんが、暖房しながら加湿しているのと同じ=結露しやすい!ということになります。
現在灯油の値上がりにより、以前のようなランニングコスト(維持費)の差が無くなってきている感じもあります。それぞれの単価を確認の上、使用時間と仕様(能力)を確認の上計算し比較出来ます。イニシャルコスト(初期投資)とランニングコスト(維持費)の両面から比較参考するのが一番です。性能面では大きな開きは無くなってきております。
給湯についてはオール電化対応商品(エコキュートや電気温水器)はランニングコストや将来のメンテナンス的にも有利という話をよく聞きます。(生活スタイルや人数に合わせて適正な熱源を選択してください) 暖房については深夜電力の料金体系を活用しないと灯油の方が安くなることも考えられます。深夜料金を利用した暖房もいろいろありますので、よく検討し選択して下さい。(電気の方が良い場合と灯油の方が良い場合がありますので一概には言えません)
吹き抜けがある住宅の場合、シーリングファンやサーキュレーターという空気を効率よく上げ下げする物を設置することをお勧めします。暖房だけに限らず、冷房効果もより高めてくれます。新築時は検討段階で吹き抜け上部にシーリングファン等の設置を検討下さい。面積や体積によってサイズがありますので、メーカー等に確認下さい。
種類としてはファン付きとファン無しタイプがあります。深夜電力で蓄熱レンガに熱を蓄え朝から夜に放熱する仕組みです。メリットは深夜電力を使うので、ランニングコスト的に有利であること。デメリットは設置場所を取る。またパネルヒーターと暖房特性が似ているので設置場所を間違えたり、容量を小さく見るとあとで簡単に交換できるものではありません。(その機種に見合った電気配線と容量が来ているので、簡単に容量アップは出来ませんし重量があるため機種によっては床補強が必要になり、簡単に移動という訳にも行きません)
ファンヒーターのように燃焼時出る有害物質や水蒸気を家の中に入れないという点からもFFストーブや屋外燃焼ボイラータイプのようなシステムになります。屋外に排気を出すFFストーブは灯油とガスの両タイプあります。また温水ルームヒーター、温水床暖房、パネルヒーターのように屋外で温めた温水を室内に循環させ暖房する方式です。 (*新築や一定以上のリホーム工事に入れなければならない換気システム(義務)もありますので、上記の暖房を入れるから換気システムは必要ないという意味ではありません)
床暖房の上に畳を置いても大丈夫です。その時は床暖房用畳がありますのでそれを使用して下さい。フローリング(床)の時も同様に床暖房用のフローリングを使用します。床暖房に適用しない仕上げ材を使うと熱によって隙間が出る等が考えられます。メーカーによっては畳の中に床暖房を組み込んでいるタイプもあるようです。
間違ってません。実際にそのような商品が通販などで購入できます。しかし暖かい、涼しいなどの快適さは温度だけでなく、気流(風)によっても左右されます。暖かい空気を降ろすために空気を多く動かすと逆に寒く感じる・・・こともあります。新築、リホームでは暖房の種類と設置場所また吹抜け等はシーリングファンの設置など、より快適で効率のよいシステムにして下さい。
どちらがとは一概に言えません。まずはそれぞれの燃料単価(価格)を確認して、使用時間や時間帯また能力や範囲によっても変わります。またランニングコストとは毎月掛かる金額の他にシステムによって定期的なメンテナンス料金が発生するタイプもありますので、その点も確認しトータルコストで選択して下さい。
輻射熱は自然な暖かさで健康にも良いと言えます。その多くはホコリを巻き上げず、低温でも暖かく感じるというメリットがあります。晴れた日、太陽に当たると暖かく、木陰は涼しい・・・は太陽の輻射熱の影響もあります。床暖房は床からの輻射熱により、足の裏が暖かいものに接触しているため体感的に暖かいです。デメリットとしてパネルヒーターは立ち上がりが遅く、間欠(個別)暖房には向きません。床暖房は暖かいからと言ってその上で長時間過ごしたり、寝てしまうと脱水症状を起こしたという例も聞きます。